
「SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY」
店主・中村秀一
フットボール選手が夢だった10代、旅のことしか頭になかった20代、いつしか本屋を志し30代半ばで本屋になる。本を売ったり、本を選んだり、時々本を作ったり、本の周辺で楽しいことを模索中。自称"出会い系"本屋。村上主義者。
snow-shoveling.jp
究極の理想は手ぶらです。
本屋を始める前はよく旅に出ていたという中村さんの旅グッズはちょっと個性的でひねりの効いたものばかり。
「パッキングの決まりはほぼないんですけど、僕はあんまり荷物を持っていかないことにしています。究極、行きは手ぶらが理想(笑)。そして帰りは荷物も含め、鞄ごと買って持ち帰りたいなって思います。なかなかそうもいかないんですけどね(笑)。」(中村さん)

B7ノーブルホウガンメモ ¥300+Tax
ノートに目的地をリストアップしたり、絵を描いたり、メモをしたりと、旅に行くと『書くこと』が増えます。筆圧が出て、味のある筆ペンで書くのが好きです。

この文庫カバーは、本を入れるだけでなくコインやカードも入れられる優れもの。旅先ではこれひとつでふらっと身軽に出かけることも多いですね。

瀬戸内海にあるアートの島・直島で購入した”I LOVE 湯”のタオルは色違いでたくさん持っていて、とくに意味はないんですけど、なぜか旅先に必ず1枚は持っていくアイテム。旅先では洗濯をするので、リールがあるとどこでも干せるので便利です。

旅先ではスピーカーやボードゲームなど、ちょっとした和ませアイテムを持っていきます。なかでもマグカップや湯のみなど自分の使っているものを持って行って自宅と少しでも同じような空間を作るのが好きです。宿泊先のホストと物々交換したりすることもしばしば。

飛行機では極力楽な服装で居たいのでジャージーパンツを履きます。こういうビビットなカラーを履いていると海外で人に声をかけられることが多くて、コミュニケーションが生まれるのが楽しい。足元は脱ぎ履きがしやすいTEVAを履きたいですね。

旅に行くと、グロッサリーストアや本屋で売っているトートバッグを買って、それを使います。なんか街の一員になれた気分になれるんですよね。帽子は映画『男はつらいよ』の記念館で買った寅さんの帽子。旅へ持って行くと気分が上がります。
中村さんのトラベルノート。
これまで仕事やプライベートで5回ほどポートランドへ足を運んだことがある中村さん。そんな中村さんに、とっておきのポートランドおすすめスポットや過ごし方を教えてもらいました。次のお休みはポートランドへ旅に出てみたくなるはず。

at Ava Gene’s
「〈STUMPTOWN COFFEE ROASTERS(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)〉の創業者によるフュージョン・イタリアンのレストラン。食感や味がいままでに食べたことがない挑戦的な取り合わせで、多くの新しい発見があったお店。カジュアルな雰囲気で居心地のいい空間でした」

at POWELL’S BOOKS
「旅先では必ず本屋に立ち寄ります。『POWELL’S BOOKS』はポートランドで一番有名な本屋さん。地下2階、地上4階くらいまであって、かなり広くてついつい長居してしまう場所。カフェも併設されています」

at KENNEDY SCHOOL
「映画館・レストラン・ホテル・ショップが入っている複合施設のなかにあるバー。もともとは小学校だった空間を改装していて、バーやカフェなど大小のお店がいろいろ入っています。どの店も個性的で遊び心に溢れていて、ホテルの部屋をとって1日中ステイを楽しめます」

at LOWELL
「ローカルのアーティストの作品をキュレーションしている民芸品屋さん。雑貨屋やアンティークショップは必ず立ち寄りますが、そんななかでも好きなお店です。ディスプレイがとても上手で勉強になりますね」

at STUMPTOWN COFFEE ROASTERS
「こちらはポートランド発祥、そしてコーヒーカルチャーの火付け役といわれている〈STUMPTOWN COFFEE ROASTERS〉。市内に多くの店舗を構えていますが、個人的にはテラス席が好きなので、休憩がてらそこで行き交う人を眺めながらボーッと過ごす時間が好きです」

at HOTEL
「買い付けしてきたアイテムは、夜にホテルに戻ってから、全部広げて反省会を必ずします。いつもダンボールで10箱くらいは買い付けしているかな。多いときだと15箱ほどになるときも」

at Grant Michael Industrial Antiques
「倉庫街にあるかなり広いアンティークショップ。家具から面白い小物などが売っていて、ポートランドに行った時は必ず立ち寄るショップです。オーナーの適当な感じがおもしろい」

at Thrift Shop
「つい見ると立ち寄ってしまうのが『スリフトショップ』。家電から服までなんでも置いてあるいわゆるリサイクルショップなのですが、大量のアイテムの中から、宝探し感覚でいつも買い物をしています」